先日のお休みに瀬戸内海の直島と豊島に行ってきました。
直島と豊島行くのは2年ぶりで2回目。
初めて行ったときは、ゲストハウスの海っ子に宿泊して、そこで自転車を借りて美術館や島中にある展示物をあちこち見て周りました。
今回は、猛暑と2年前より体力の衰えを感じたため、ベネッセハウスに滞在し観たい美術館だけゆっくりじっくり観て、あとは海を観ながらのんびりしようという目的で島に渡りました。
飛行機で羽田空港から高松空港まで行きました。
高松空港にはうどんダシのでる蛇口があるんです。
さすがうどん県。
紙コップで1杯いただき…しっかりした味のおいしいうどんダシでした。
それからバスで高松空港から高松駅へ。
まずは駅の近くのうどんやさん味庄で腹ごしらえ。
香川のうどんは食べ歩きしたくなるほど本当においしい。
そして高松駅から港までは歩いて向かいました。
20人乗りの船に乗り込み、水しぶきと海の風を存分に浴びながら豊島へ。
海の風がとても心地よかったです。
豊島に着いて、まずは島キッチンへ。
島キッチンは元々空き家だったところを、建築家の安倍良さんが設計・再生した「食とアート」で人々をつなぐ出会いの場としてオープン。
洗練された店内で元気に働く島のお母さんたちの姿が本当にかっこいい。
食事は東京・丸ノ内ホテルのシェフ達がアドバイザーとして豊島に通っているそうで、見た目も美しく、豊島で取れた野菜の素材を活かしたシンプルな味付けでとても美味しいです。
その後は豊島美術館へ。
豊島美術館に向かう途中のこの景色が最高に綺麗。
海と空と緑の大自然を五感で感じることができます。
坂の途中に豊島美術館があります。
豊島美術館は、私が人生で行った美術館の中で一番好きな場所。
アーティストの内藤礼さんと建築家の西沢立衛さんの作品です。
真っ白いドーム型の美術館で中に入ると、シーンとした静けさの中、外からの風の音と鳥の鳴き声が聴こえます。
床にある小さな穴からは少しづつ泉が湧いています。
目を閉じて音を聴いたり、湧き出てくる泉をボーッと眺めたり、気づけば2時間ほど経っていました。
その場にただ身をおくだけで、心が満たされて幸せな気持ちになる美術館です。
その後はこんな張り紙に後ろ髪引かれながら直島まで船で移動。
直島からはベネッセハウスへ。
ずーっと憧れだった安藤忠雄さん建築のベネッセハウス。
ベネッセハウスの近くには草間彌生さんの作品である「南瓜」が佇んでいたり、片瀬和夫さんの「茶のめ」など屋外展示も面白い作品がたくさんありました。
宿泊者は夜もベネッセハウスミュージアム内を見て回ることができるため、ゆっくりじっくり作品を観ることができました。
次の日は地中美術館に行く予定が、リサーチ不足でまさかの休館日…
ぽっかり時間が空いてしまったため、ベネッセハウスのラウンジで海を観ながら本を読んでいました。ベネッセハウス内にある本や写真集もとても興味深いものばかりでした。
東京では1分1秒も無駄にしたくないとせかせか動いてしまうため、ここでのゆっくりした時間がとても心地良くて、何を生き急いでいるのだろうと日々の自分を見直すきっかけにもなりました。
今回の旅で大変お世話になったベネッセハウスは建物やアート作品はもちろんホスピタリティーも素晴らしくて、また直島に行くときにはぜひとも泊まりたいと思いました。
島で2日間現実から少し離れてゆっくりと過ごして、自分の日々の暮らしや価値観、時間の使い方、大切にしたいことなど、もう一度改めて考えてみようと思う旅でした。
本当に大好きな島。
また行きたいです。