ANIMITAS

ART

表参道のエスパス・ルイヴィトン東京で開催中の「CHRISTIAN BOLTANSKI – ANIMITAS II」展を観に行ってきました。

 

 

クリスチャン・ボルタンスキーのアニミタスシリーズは、死者を祀る路傍の小さな祭壇へのオマージュとして、ボルタンスキーが生まれた日でもある1944年9月6日の星座の配列をなぞるよう細い棒を大地に突き刺したインスタレーションです。

作品が展示されている場所は、チリのアタカマ砂漠、日本の豊島、ケベックのオルレアン島、イスラエルの死海のほとり。

今回の展示は、岡山県の豊島にある「アニミタス(ささやきの森)」とイスラエルの死海にある「アニミタス(死せる母たち)」の映像作品で、波の音や風の音と共に無数の風鈴の音を聴くことができます。

アニミタスシリーズは今回の展示と数年前に庭園美術館で開催されていた展示での映像でしか観たことがないのですが、お墓まいりのように何度も足を運んで、亡くなった方を思ったり、訪れる方それぞれの思いを受けとめて、残して、風化させるような作品という印象を受けました。

 

ミニマリズムと表現主義を組み合わせているボルタンスキーの作品は、誰もが理解できるように練られた表現によって、人間の存在の心もとなさ、忘却、喪失、記憶の脆さや時の経過について語りかけます。

生と死をテーマにしているため、観るたびに心臓がギュッとなるような普段の日常では感じない気持ちになります。

生と死にいきなり直面する不思議な感覚。

怖さと共に、帰ってくる場所があるという安心感が合わせて感じることのできるボルタンスキーの作品は、心の深いところや記憶の奥底にずっと残る作品。

11月17日(日)まで開催中です。