Forever Saul Leiter

ART

渋谷Bunkamuraで開催中の『永遠のソールライター』を観に行ってきました。



ソールライターは、1950年代からニューヨークで第一線のファッション写真家として活躍し、1980年代に商業写真から退いた後は世間から突如姿を消しました。

当初、画家としてニューヨークを拠点に活動していて、その後写真を中心に活動していたときには、天性の色彩感覚によって「カラー写真のパイオニア」と呼ばれた個性と才能があり、ハーパーズバザーやVOGUEなどの写真を撮っていたことも。

2013年にお亡くなりになったのですが、約8万点のカラー写真をはじめとする作品の大半を整理することなくこの世を去ったため、「発掘作業」は今もなお続けられています。



私がソールライターを知ったのは、2017年に同じく渋谷Bunkamuraで開催されたソールライター展

このときに展示されていたカラーの写真がものすごく好きで、大ファンになりました。そのときに買ったEarly Colorという写真集は宝物です。



今回の展示は、Early Colorも含めたニューヨークの膨大なアーカイブから、世界初公開作品を含むモノクロ・カラー写真、自宅を映したカラースライド等の作品など、さらにソールライターのことを知ることができる写真展でした。

妹さんの写真や仲の良かったモデルさんの写真など、彼の愛情が伝わるような写真もあり、なんだか胸がギュッと切ない気持ちになりました。


また、いくつかメッセージも展示されており、

We like to pretend that what is public is what the real world is all about.

私の好きな写真は、何も写っていないように見えて片隅で謎が起きている写真だ。

We live in a world full of expectations, and if you have the courage, you ignore the expectations.Are you can look forward to trouble.

世界は他人への期待で満ちている。期待を無視する勇気があれば、面倒を楽しむこともできる。


これはすごく心に残る言葉だなーってメモを取って帰りました。


以前の展示や同時上映されていたソールラーターの映画で、買った後に数年使わずにとっておいたkodakのフィルムを使って撮影をしていると言っていました。
今回の展示を観ながら、決して新品ではないフィルムを使って、サクサク街の様子をとる姿を思い出し、写真の色調、シチュエーション、バランス全てが彼のセンスによって1枚の素晴らしい写真になるのだなと1枚1枚の写真を観ながら感動しました。

永遠のソールライター』は3月8日まで。