Gallery916へ

ART

11月18日から開催中の奥山由之さんの写真展

『As the Call, So the Echo』を観に行ってきました。

 

 

場所は2012年に上田義彦さんがキュレーターとなり、竹芝にある倉庫の6階をギャラリーにしたGallery916

 

このギャラリーは広くて開放感があり、白とブルーとグレーのコントラストが本当に美しくて、大好きな場所です。

 

 

『As the Call, So the Echo』は奥山さんがデビューから6年経ち、生きることと撮ることの本来的な結びつきをひとつひとつ確かめた作品集。

奥山さんの友人が東京から長野に移住し、自然豊かな土地での周りの方々との暮らしを写真や映像で映しています。

友人夫婦や家族、近所の方々との行事や日常の写真など、自分も昔見たり感じたことのあるような懐かしく思う写真ばかりでした。

 

いつでもどこでも共有されて消費される「イメージとしての今」ではなく、今自分の目の前のことを写し、その写真についてゆっくりと考えを巡らす「生きられる今」を表現したという今回の写真展。

 

この写真展で評論家の竹内万里子さんの書いた文章で、

古今東西において、人は今しか生きられないからこそ、今のなかに蓄積された過去の痕跡から人間を人間たらしめているものを学び、先人たちの知恵を受けつぎ、歩むべき道について思考を巡らせてきた。写真家のみならずアーティストの本来の仕事もまた、そのようなものだと私は思う。ただ無批判に〈イメージとしての今〉と戯れるのではなく、そのような無時間的な幻想のあり方を静かに問うこと。その上で、未来へ向けた小さな問いを、今に対して投げかけること。そのために必要なのは、感性やセンス以前に、過去から学ぼうとする根本的な知性と人間性だ。さらに語弊を恐れず言うならば、安易な自己肯定などではなく、歴史や自然を前にした謙虚さである。

 

写真家だけではなくアーティストの本来の仕事は、感性やセンス以前に過去から学ぼうとする根本的な知性と人間性、歴史や自然を前にした謙虚さが必要ではないかという問いに、とても共感しました。

美容の歴史について学びたいと背筋がシャンとする気持ちに。

 

 

本来の仕事に立ち返ること、やりたかったことをやること、原点に戻ることについて思いを巡らせながら、じっくりゆっくり観ました。

12月24日日曜日まで。

Laughful 0364474931