今年は、あっという間の1年でした。こんなにも世界中の人が混乱し、困惑し、嫌でも自分と向き合わなければならなかった1年なんて、 未だかつてなかったのではないかと思っています。
私もそのひとりで、自分自身のことや家族のこと、周りの人たちのこと、仕事のことなど…ものすごく考えた年でした。
特に仕事のこと。
美容師という職業は、自分が辞めない限りいつまでも続けられる仕事だと思っていました。
でも今年は、コロナウイルスによる外出自粛や政府の要請で、自分の意思ではどうにもできず仕事を休まなければならないという事が何度かありました。
真剣に考えたのは、これから先も美容師を続けていくことができるのかということ。
春以降、お店にいらしてくださった方々からの「ずっと髪を切りたかった」「この日を楽しみにしていた」というあたたかい言葉にどれだけ救われたことか。
いろんな思いのある中で、電車に乗って、遠くからお店までいらしていただけること。もちろんご近所の方も数あるヘアサロンの中から、らふるを選んでいらしていただけること。どれだけの奇跡が重なって私の日々があったのだろうと考えさせられました。
色々なお話をしながらカットをさせていただき、帰りには笑顔を見せてもらえるという、今まで当たり前だった日常が、本当にありがたいことだったんだなぁと改めて実感。
そして、自分はこの仕事が本当に好きだと気がつきました。

休日の過ごし方にも変化がありました。
今までは、友達に会う、美術館に行く、買い物に行く、旅行に行く、ジムに行くという日常。
最近は、公園を散歩する、ベンチに座ってのんびりする、家でヨガをする、本を読む、英語の勉強をする、いつも行くカフェにお弁当を買いに行くという1km圏内で過ごす休日。
明らかに時間の使い方が変わりました。
英語の勉強に関しては、2年前くらいから細々と続けていましたが、いまだに話せず頭の中は混乱状態。
そんな中、今年の終わりころにとてもいい出会いがありました。
偶然オンライン英会話で出会った先生。彼女はイギリスに住む日本人講師で、私がつまづいている問題を明確にしてくれました。どんな順序で学んでいくかや基礎の身につけ方など、なるほど!と思うことばかり。頭の中でグチャグチャこんがらかってしまった糸を、丁寧に1本1本ほどいてもらっているよう。
私は小学生の時にECCジュニアに通っていたのですが、その時に初めて英語に触れてとても楽しかったという気持ちを思い出すことができました。日々の生活の中で、動画やニュース、本など英語への抵抗感が薄らいでいく感覚。
いつか先生の暮らすイギリスのコッツウォルズを訪れることができるよう、この海外に行けない期間に、頑張って英語を話せるようになろうと思っています。
人と会うことや話ができることがどれだけ貴重かと実感した1年。誰かと会って協力し合うこと、どんな状況でも思いやりを持って接することをさらに大事にしていきたいなと。
来年も貴重な1日1日に感謝をして、楽しく過ごしていきたいと思っています。
そして、会いに来てくれる周りの方々にとって、日々を快適にワクワク過ごせる髪を作っていきたいと思います。

2021年は、世界中の人たちがハッピーな気持ちで自分らしく生きていけるようにと心から願っています。