I went to see the Mizumaru Anzai Exhibition at Setagaya Literature Museum.
I have known him since 15 years ago. He drew a picture for the cover of Haruki Murakami’s novel.
When he passed away in 2014, I was shocked and became sad.
After several years, I was really looking forward to this exhibition.
These works were cute,simple and humorous.
I especially liked the work on the horizon, and I had peaceful mind because Haruki Murakami sent message to Mizumaru Anzai. They had a great deepen working relationship.
I think his illustrations will forever be wonderful.

世田谷文学館で開催中の安西水丸展に行ってきました。
私が安西水丸さんを知ったのは、15年前。
村上春樹さんの本を読み始めていたとき、とても可愛いデザインの表紙にときめいて、この素敵なイラストを描いているのは誰だろうと調べたことがきっかけでした。

それから、さまざまな本や雑誌の表紙などで活躍している水丸さんのイラストを注意して見るように。
2014年にお亡くなりになったことを知った時には、衝撃と悲しさでいっぱいでした。
それから数年経ち、今回の展示は本当に楽しみで観に行ってきました。
絵本や小説、漫画など今までの作品だけでなく、幼少期のノートや旅をしていた時に持ち歩いていたものなど、たくさんの作品の展示。

中でも印象的だったのは、『ホリゾン=水平線』をモチーフにした作品。

このデザインは村上春樹さんの小説「中国行きのスロウボート」で見覚えのあるものでした。
水丸さんは東京赤坂生まれ。幼い頃に喘息を患い、お母様の故郷である千葉県千倉に移住。
千倉で毎日見ていた海の水平線が、この作品のヒントになったそう。

イラストレーターとして仕事をするうちに、シンプルな絵を描くように。そして、多くの仕事を受けた時でも絵の質が落ちないように、時間をかけずに描けるようにと考えられたスタイル。
水平線がテーブルになってみたり、草原になってみたり…
何気なく見ていた作品の多くがこの『ホリゾン』がモチーフになっていたことに、この展示で気づきました。
シンプルだけれども、とても印象的で、誰が見ても伝わる作品。
本当に素敵です。

そして、心にグッときたエピソード。

村上春樹さんが水丸さんに宛てたメッセージは、2人は仕事仲間を超えた深い信頼関係があったんだなぁと。
読んで思わず涙が出てしまいました。
水丸さんのイラストは、永遠に色褪せない可愛くてユーモアのある大好きな作品ばかりです。

安西水丸展は9月26日まで。