ニューヨークでは美術館巡りもしました。
最初に行ったのはメトロポリタン美術館。

通称MET(メット)と呼ばれており、「メットガラ」というアメリカ版『Vogue』の編集長が主催者を務める、年に一度のファッションの祭典が行われている場所でもあります。
政府や王宮によって作られたのではなく、芸術を共有しようという強い意志を持った寄贈者による個人的に収集されたコレクションであり、創立以来変わらないとのこと。古今東西問わずあらゆる時代、地域、文明、技法による300万点以上の作品が所蔵されています。

事前に受付にあるパンフレットで展示場所の確認をし、チケットについているシールを貼って美術館内へ。

私が1番印象に残ったのは、エジプト美術のエリアにあるデンドゥール神殿。

紀元前15年頃に、ローマ皇帝アウグストゥスがヌビアの都市に建設した神殿で、ダム建設のために水没する運命だったヌビア遺跡のために、アメリカが多大な援助を行い、 そのお礼としてエジプトから寄贈されたものだそうです。
セントラルパークの緑を見ることができる開放感のある広いスペースにドドーンと神殿があります。
エジプトから運ばれてきたこの神殿のためにガラス張りの巨大な展示室を作り、ナイル川を表現するために館内に水をためて当時の船着き場を再現したりと、さまざまな工夫がされています。

中央には巫女の像が大切に展示されていました。 近くでじっくりと見ることができ、とても美しく感動。

モネやピカソ、ゴッホ、フェルメールなど西洋絵画も多く展示されており、中でもモネの絵画は日本の美術館でも観たことのないものがほとんどで、ゆっくりと1枚1枚の絵を堪能することができました。



美術館内は天井が高く、とても開放感のある建物なので、時間を忘れてたくさんの作品をみることができます。

まだまだ見たかった作品がたくさんあったため、ニューヨークへ行く際は必ずまた行こうと思っています。
美術館を一通り観た後は、外の階段で休憩。

広いセントラルパークを通って、アッパーウエストサイドの方へ。

ストリートアートの『Hammer Boy』を観に行ってきました。

『Hammer Boy』の作者はBanksy(バンクシー)というイギリスを拠点とする匿名のストリートアーティスト。
独特のステンシル技法で実行された落書きとダークユーモアを組み合わせた絵が特徴で、誰にも気付かれず街に突然描くというミステリアスでユニークなアート活動をしている方。
この絵は実際の消火栓を大きなハンマーで叩いているように見える、少年のシルエットが描かれていました。
アクリル板で大切に保護されているため、唯一Banksyの絵を近くで観ることができるとても貴重な観光スポットです。
美術館のブログは続きます。